ばっさばっさ捨てる


1号の部屋は、ちょっとしたごみ屋敷、
足を踏み込めば、
絶望のあまり、引き返してしまうほどの もさもさぶりだったのに、

ここ一ヶ月ほど、どんどん片付けていく。

きっかけは、だんなが二号の部屋について厳しくしかったのを、はたで見ていて
よほど怖くなったのらしい。


何十個もごみが出た。

「あんたが、描いた物は、捨てないでとっといて〜」

と頼んだが、捨てられている模様。

ちょっとごみを開けてみたら、教科書や、自然教室のしおりまで入ってる。


「これ、大事なんじゃないの?」

と聞いたけど、「もう全部読んだから」いいらしい。



ベッドの下に押し込んだもの、引き出しが開かないほど詰められていた意味不明のもの、
棚にぎゅうぎゅうに押し込められていたもの、
全部全部捨てたらしい。


喜ばしいんだろうけど、
こまごまとした書付も全部なくなっているのでちょっとサミシイ。