1号は、明らかに、だんなによそよそしい。
これは ひとりっこだったむかしっからだ。
だんなは 障害のことは全く詳しくはないが、
だいたいひとを観察するのがうまいのと、
1のことは愛情を持ってみているというのは、私にはよくわかる。
「(だんなの)声が大きいから怖いだけ」だと1号はいう。
だんなは 3を見ても、かわいがってはくれるが、
「3は普通のこだなあ。
1は、2歳のときは 変わったこで ぜんぜんほかの子と違うのが面白かったし、
記憶とか抜群によかったし。
好きなことが出来たら、おお化けするような感じがしてるんだけど。」
ああ、面白かったんだ?私は悩んでいたよ、
彼が悩んでなかったなら何よりです。
親としての私にとっては、おお化けしなくても、すごい特技がなくてもいいから、面白くなくていいから、普通が一番あんしん(心配が要らない)なのですが。
そういう自分も、親という立場でなければ、自閉症の人たちのことはとっても興味深く、すきであるが。わが子に関しては、心配が尽きない。
***
昨日の夕ご飯は、鳥の胸肉をチキン南蛮風に揚げた。
揚げているとき、1号がソースを作るというので、作ってもらった。
かなりすっぱい。
前回はポン酢と砂糖と水だったが、今回は、レモン果汁ベースにいろいろたしている。
だんなが、
「このソース美味い、お前(私)じゃないだろ」
「1号よ」
「何が入ってる?1号?当ててみようか。しょうが?」
6種類の材料のうち、4,5個はだんなにもわかり、最後はわからないといい、二人で30分ほどヒントを出し合っては話し合っている。
(結局、最後の材料は、私がしょうゆのビンに にんにくを放り込んで作った、にんにくしょうゆだった。作ったにんにくしょうゆは強烈なにおいなのに、使ったのがほんの少しだったので ソースからはにんにくのにおいがしなかった。だんなはいたくくやしがった。)
この 食べ物に関する貪欲さというか、味の細かさは二人共通だなあと思ったりする。(決して高級品が好きなわけではなく、ほか弁やレトルトが大好物だし、ただ、普段の食べ物にうるさい注文がある、そういうところだけぴったりにそっくりだ。)