主人公よりもサブは 楽

ふと思った。

1号を中心にして話してるとき、1号はほんとによくどもり、
横から口を出す二号の調子がよい。

二号が機嫌が悪いとき、1号はすこぶる上機嫌。客観的に二号の状況を分析し、弁舌滑らかに心配するのだ。

3がワーワー泣いている&だんながそれをしかったりしていると、残り二人は 3の悪いところ(自分たちも似たようなことでいつもしかられているのに)を喜々としてあげつらい、目をキラキラさせている。


きのう、二号が、1+1は2、2たすには4、4+4は8、、と延々と繰り返していくあれをやっていた。(何でそんなことをするんだろう、数字が嫌いな私には考えられない面倒さだ)

ついこないだまで、32+32は64のところでストップしていたが、
いまは1000といくつ…のとこまで進んでいる。

そこで二号が繰り上がる桁に混乱して躓いたら、1号がむずむずしてヒントを出したりしている。

本来、1は、自分がそれをやってるときは「いや、ちがう」「あれ?」と混乱しているのに。

人がやっているとスラスラ口を出す。

自分が中心になっているときと、口を出すだけの気楽なときとの、
プレッシャーの差なのかな??


いつか、1号が学校の用事で 外で泊まったとき、
「1が居ない今、二号の天下!?」と思いきや、二号は、家ではぐずぐず言い通しで、学校からも、泣いて帰ってきたのだった(10時ころ勝手に家に帰ってきた。あとにも先にもこれ一回)。別に、いつも仲がいい訳ではなく、「お兄ちゃんが居なくてさびしい」とは言わないんだけど、いつもの二号とは別人だったのだ。
ああ、ああいう変わった兄ちゃんでも、居ることで、二号はしゃあしゃあとしていられるんだなあと思ったのだ。

なんとなく、長男長女というか、長子のプレッシャーがしのばれるのだ。

そういえば私も兄弟では2番目で、親が上の子は熱心に何でも干渉するが、二番目3番目ともなると、慣れなのか、飽きるのか、ほったらかしだったのである。親はいつまでも長子を心配する(入園、入学、異性がらみの話し、何でも初めて(自分のときとはすっかり様変わりしている)の経験なので)んでなかろうか。
長子も、未知のことに、自分自身が踏み込んでいかなければいけないので、不安が目立って、慎重である。

自分のことより、親の反応や心配を心配するなんて、私が二番目のせいなのか、自分勝手な性格のせいか知らないが、ありえないことで 長子は悩まされているのだ。

その長子の注目と心配の下で下の子達はのうのうと自由を満喫する。



今、3号は、週1回1時間だけの、幼児教室にいっている(いつもおまけっ子で つれまわされて、楽しみも少なく、かわいそうだと思い)のだが、せっかく主人公になった今、教室にも 面白い活動にも入れず、めそめそ、ワーワー泣いているのだ。兄ちゃん姉ちゃんの教室には、我が物顔で にこにこしながら、乗り込んでいくのに。