言葉が自然に身につかない子にできること

うちの 発達障害ありのほうの子供は、言葉を 自然には身につけていない。

第一段階☆オウム返し
第二段階☆二つの選択肢のうち一つを選ぶ
第三段階☆「これは○○」「そんなときは『××』というのよ」、といって一個一個教えたもの
後には、自分から、「お母さん、意地悪されたらなんていえばいい?」など聞けるようになった
現在☆本、テレビ番組か、クラスメイトのまね(言葉だけを 持ち帰って真似しているので、状況にあっていないものが多い)

例1)「けらいにしてやる」というフレーズを覚え、先生、友達、そのおかあさんなど、
出会うすべての人に言って回った。そしてそれぞれの返事を家で解析していた。
その後、「、、、お母さん、けらいって何?」

上のようにして覚えた言葉が、今のところ、彼の話し言葉の8割以上と思う。

☆のこりの二割は造語だ。
おとな「魔女、は魔法使い女性」
こども「女子 って言うときのジョのこと?」
おとな「そう」と教えたら、
ハリーポッターを見て、「まだん」というような、理屈は合ってるが正しくない言葉。
ただ、聞き返されると、片言ながら説明はできるので、笑ってもらえるくらいですんでいる。

私と子供の会話はおかしいらしく、電車の中でも、歩いていても、親戚からも、かなりよく笑われる。
子どもに言葉を増やしたいと思うほうに気がとられて、
失礼(含む、日本の風土に合わない)なことを言っていることもあるのかもしれない。
そのものずばりを言うことが、日本では好まれない場合があることはわかっている、
それを教えるのはまだ少し先でいいと思う。

でも、わたしは、こどもが自分なりに努力して言葉を増やしていくさまが
誇らしく感じる。へんてこでも、彼なりに前進しているし、
失敗したらあやまれるし、失敗や嘲笑をを恐れていないところは見習いたい。

例2)電車の中で、相席したいときは、「失礼します」というのだ、と教えたら、
「しつれいします」といって座ってほめられたりしている。

あとに乗ってきたおじさんが、無言で彼の隣に座った。
「おかあさん、おじさん、ぼくに失礼しますを言うのを忘れたよ。」
おとな「ああ、、、そうかもね、でも、疲れてていい忘れたんだと思う」


例3)おとな「『ばか』って言葉は悪い言葉だから、使わないで欲しい」
こども「○くんもいってるよ」
おとな「○くんも、今頃お母さんに教えてもらってるよ。
ほかの子がいってるからって あんたが まねしてはいけない。」
こども「わかった、もういわない」

サザエさんを見て
こども「今!なみへいさん『ばか者』って言ったー
お母さんに教えてもらってないのかも」

発達障害がない子もうちにいるが、
こんなことまでいわなくても さっさと 状況にあった言葉をつかっている。
(新幹線と徒歩かというくらいの「速度の違い」と思うが、
コミュニケーションの障害がない子が 超能力者に見える。)

道のりは遠い。が、すすまないよりはすすみたい。

どうせゆっくりすすむなら、笑って歩きたい。