レインマン

レインマンを 初めて 見たのは 二十歳のころだったかな。

もともと、トム、クルーズが 目的だったんだけど、
見始めて、お兄さんのレインマンのほうが好きになり。

レインマンの ぶきようさ、実直なところが 面白くて、その後も なんとなく、ちょくちょく見た。

(愛すべき人物だなあ)、(ほんとにこんな人いるのかな?)と思った。
見てみたい、あってみたいとも思った。

同じころに、ドナ ウィリアムスの、「自閉症だったわたしへ」もよんだが、
こちらは、当たり前のことを大げさに書いてるように見えて、
あまり好きではなかった。のちに、
自閉症者から見た驚くべき世界」というコメントが付いていて、(そうだっけ?)とおもった。


それから10年、
「あなたの子どもさんは自閉性障害です」といわれたときも、この映画のことは忘れていた。

それから少し落ち着いたときに また借りて見た。
よくできた映画だ。
見飛ばしてたシーンに 意味がある のがよくわかる。
自閉症がある人側からの視点がうまく入っていて。

自閉症のことをよく知り、かつ愛情のある人が 撮ったのだと思う。
この映画を撮ってくれたことに感謝したい。
このおかげでわたしは、子供の障害を (ものすごくは)恥ずかしがらずに、
憎まずに済んでいるように思う。


本当に、似てる。

うちの子も、法律相談番組が好きだし、壁紙の模様を覚えるし、ガードレールを凝視するし、好きな人には病気の種類を尋ねる(映画では処方されてる薬の種類)し、数は瞬時に計算するのに、物の値段は知らない。

歩き方、しゃべり方、本当によく捉えている。

また今も見てるんだけど
弟のほうも、しゃべり方に抑揚が少ないし、細かい記憶が強く残ってたり、
興奮したときにだけど、自閉チックな反応をするんだね。

こういう細かいところまで本当によくできてる。
きっと、見るたびに また発見があるように思う。

子供と一緒に見たいけど、子供にとっては、「自分にとっては当たり前のことを
大げさに作ってある」と思うのかもしれない。

最初に見たときは、「おにいちゃんのことをもっとだいじにあつかえ!」 
とおもったが、今はチラッと、弟にも、
(ああ、その 感情の通じないむなしさもわかる、わかるよ。。。)
と思ったりもする。

いい映画です。