鬼にならせていただきます。(買い物編)

1号は、ビビらせてはいけない。

ビビらすと、動揺がひどくて、こちらの言葉を、ひとつも、聞けなくなる。

大事なことほど、普通ーに、丁寧に、、、いわなくては。
わたしが怒ったことばかり記憶にくっきり残って、肝心の中身に関しては、寄り付かなくなってしまうし、良いことがない。

自転車に無理に乗せようとしたことと、時計の読み方を特訓しようとしてこれで失敗した。部屋の片付けも。
怒鳴ったせいでびくびくして 余計、できなくなったことが。

どの場合も、怖がって、寄り付かなくなってしまったんだ。

それはよくわかってる。でも、それでも、 たまには 私もオニにならせていただきます。

それは買い物。
レインマンでも、物の値段を知らない自閉症というところがでてくるのですが、
いくら計算ができても 実地の役に立たない。

1号も、欲しいものがあると、私のところにいいにきて、適当なお金を受け取り、レジに並ぶ。そのしょうひんがいくらなのか、おつりがあるかないか、さえ知らないから、
いつまでもレジから離れない。後ろは列ができる。

店員さん「ぼうや、どうしたの?」
1号「おつりを待っています」
店員さん「お釣りはないのよ、、、」
1号「おつりをお母さんに上げないといけないので」

また、うまい棒は10円ということだけは、知ってるので、
一人で買い物に行かせると
うまい棒しか買わない。

コンビニでうまい棒が9円だと おつりがでるので、「いりません、おつり、、、」と、混乱する。

今日は本屋だ。
1「お母さん、これが良い、、、」
「買ってください、ってこと?」
1「買ってください」
「いくらなの?」
1「知らない」
「あなたがいくらか知らないのなら、お金をいくらあげて良いかわからないわ」
1「いくらかわからない、、、」
「じゃあ、いらないの?その本」
1「欲しい、、、」

ここでわたしは、もう言っていい時期だろうと思った。
(続く)