オニにならせていただきます(中編)

そうそう、買い物。

1号は、たとえば、98円 とかいてある商品を買うとき、
お金が さまざまに入った財布から「100円出す」ということができない!

「お母さん、98円がないよ」
というのだ、、、(ため息)

「100円出しておつりもらえばいいじゃない」というのが通じないのです、、、

本屋さんにて。

1号「ほんの値段がわからない!」
私「どこかにかいてるから探して」


1号「350円と368円とかいてある!どっちが値段」

私(はあ、、、「税別」時代の商品かい、、、)「368円が値段よ。」
1号「368円です」

わたしが370円だか、400円だか、500円だか、1000円だかわたすのが
これまでのパターンだった。そして1号は、おつりがあるんだかないんだかわからないままレジに立ち尽くすのだ。
しかしここで覚えてもらいたい。

私「いくらほしいの」
1号「368えん」

私は自分が持ってる小銭をざらっと手のひらに載せる。

「これから必要な分だけとって」

半泣き1号。「わからない」

「でしょうね。わからないんじゃなくって、あんたは考えるのがめんどくさいのよ。
あんたは、一人で買い物にも行きたいし、友達と子供だけで旅行に行きたいんでしょう。
お金いくら出すかわからないって、じゃあ、
切符買うとき どうするの?お昼ごはん食べるとき、どうするの?
いつ覚えるの?」

1号「明日から覚える、、、」

「いえ、今日覚えてもらうわ。」

1号「お母さんがいっぱいしゃべるのがいや、、、」

「しってるわよ。じゃあどうやって教えればいいの?
自分で考えるのができないから 私にうるさく言われてしまうのよ。
今ここで覚えれば一回ですむわよ、どうする?
○くんと、旅行行きたいんでしょう?」

1号「いきたい、、、今覚えるから教えて、、、」

「じゃあね、本の値段ぴったりのお金がないときは、少し多く払っておつりをもらうの」

1号「???」

「368円がないから、370円払うのよ。おつりはいくら?」

1号「わからない、、、」

「あんたは何のために算数やってるかわかる?
こういう、買い物とかに便利なのが算数なのよ。」

1号「368と370を、足すの?引くの?」

(、、、これは明日の朝までかかりそう、、、)

「引くのよ、、、」

1号「どっちからどっちを引くの、、、」

ここで30分経っていた。

どうしよう、、、

「じゃあ360円上げるわ、これで買える?」
1号「買えない」
「いくら足りないの?」
1号「8円、、、」
「私8円持ってないんだ、、、どうすればいい?」
1号「わからない、、、」
「だからね、そういう時は、8円の変わりに 10円上げるから、おつりもらってくるんだよ」
1号「、、、、???」

私は370円わたして、「レジに並んで」と言い残し、店の外に出た。
これじゃ今までと同じだ。

「あんたは素数がわかるから 次は因数分解しろ」といってるわけじゃないんだ。
(↑これはたぶんできるだろう)

エリートコースに乗れとも のぞんでない。

「100円あったら お菓子がいくつかえるか」わかるようになってほしいだけなんだ、、、
ものすごく遠い道のりなのかな?期待しすぎなのかな?