ある親類が、病気でなくなる一週間くらい前のこと、
割としっかりされており、身の置き所がない感じで、苦しい苦しいといっておられた。
そのうち、意識がなくなったのか、
何か いいたげに、酸素マスクを、 自分ではずそうとさせるし、
うう、、、とうなられるが、どこをどうしてあげたらいいのかわからず、
居合わせた私も もどかしく申し訳ないきもちになった。
こういうとき、いやもう少し前に、
「こういう風に合図したらこうして欲しい」みたいに、意思疎通できるような道具があればいいんじゃないか、
と思った。
たとえば、文字盤や 絵カードを 組み合わせて、目で追う、みたいに、
「背中を」「さすって」「ほしい」
「酸素マスク」「いや」
「だれだれを」「呼んでくれ」
みたいに。
状態にもよるのでしょうが、ある本によると、なくなる直前まで、耳は聞こえてるらしいので、こちらの言うことは聞こえるらしい。
(余談ですが そのかたの枕元で、遺産やお葬式の段取りや 過去の確執を蒸し返してのいい争いをされた人がいて、腹が立ったけれど、、、
こういうときも、「聞こえてるんだから」「まだだから後にしてくれ」といってやりたい。)
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ところが先日、チラッと見ただけで 確証はないのですが、
アメリカかどこかで、やはり似たようなことを、もっと切実に感じて、
開発された方がいるらしい。
頭に電極のようなものを入れて、パソコンみたいなものにつないで、
患者さんの考えが 文字になってスクリーンに出る、というのがあったんです。
ええーっ!!!!!???????
とかなり驚いたのですが、
「今のおなら、知らん振りしたけど、オレ、、、」
とか、
「この人、苦手、早く帰って欲しいな」とか、
知られたくない考えまで出てしまいはしないか、
と、「自分が この機械、つけられたら、どうしよう」と いらぬ心配したのでした。