山下清の


本を読んだ。

本人がずらずらっと書いた(書かされた?)日記数冊と、
別に、甥っ子が「知的障害の部分にばかり注目されているが、
本当のおじはこんなだった」とかかれたものと。

この 句読点を打たずに ずらずらと書くところ、
唐突に変わる話題、いきなり終わる文章、

劣等感を持ちながら、彼なりにイロイロ考えたり 気配ったり恥ずかしがったりするところ、
好ましいと思うのです。

彼が ずーっと、いじめられて 自分も暴力的になっていた時代があり、
その後 施設で 貼り絵の指導を受けて、、、というところを読んで、

いじめられたせいで 才能が開花したなら、
それは 結果的に、彼には よかった といえるんだろうか

と ふと考えたが、

やっぱりいじめられてほしくなかったと思う。

たとえ いじめられなかったことで、貼り絵が出来ない結果になったとしても。