身の丈にあった暮らし

私が 仕事をやめて結婚するとき、
本当に だんなと二人 食べていけるか心配だった。


父は、

「収入15万なら、15万なりの生活をすればよい。できるよ。

収入50万円でも、結局そういう人が集まって遊ぶので 遊びにもすごく使うし、
生活自体が それなりにかかるようになってるんだよ。

結局残らないという点では 給料安いのも高いのも同じだよ。

おまえは、要領が悪いので、

たとえばパートで5万円稼ぐよりも、

その分忙しくなって お金の出て行くのも増えるから、家にいたほうがマシなくらいだな。
5万使わないようにすれば、それは5万稼いだのと同じだ。だろう?」


といってくれた。

なるほどねと思った。

結局私は それから10年以上働いてなくて、
(もう何年かしたら 少しでも働きたいなと思っているのだけど、)
父の言葉通りだったとも思う。

たとえば 今年の数ヶ月間着る為だけに 2万8千円のスプリングコートを買う、

といった生活(独身、実家に居候のときは可能だったけど)が出来ないだけで。

自分の収入があったときは 貯金しようなんて思いもつかず、
あるだけ使って、大きな物は月賦で買っていました。
これは私の大雑把な性格のせいですが。


サラ金のコマーシャルに、

「収入と支出のバランスを大切に」という文言があるけども、

そもそも サラ金から借りなきゃいけない状況は、
すでにバランスが崩れているので、

金利を払って元金を返すことは さらに難しくなるように思う。


いま、父が、現役を辞めて実家にいるんだけど、
私に昔言ってくれたとおり、あっさり 生活を縮小しつつ、楽しくやっている。
お金のかからない趣味をいくつも見つけて楽しんでいるようです。

ワーッと稼いで、ストレスも お金のかかる方法でワーッと晴らしてたときより
穏やかそうに見えます。