お盆に二泊、だんな実家にお邪魔した。
駅から遠いので、義母に車で迎えに来てもらうんだけど、車に乗るなり、義母はかなりの大声で喋り捲るので（義母は とにかく沈黙はいけない、なにかしゃべらなくちゃと きを遣っているのらしいが、私にも知らない人の話題だったり、省略が多かったりして、１号にはわからない話が多い。１号には、家で、「おばあちゃんは 声が大きいのと、しゃべりたいだけなので、大人の話なので、わからなくても不安に思わなくていいから、不安なら、１は、頭の中でだけ別のことを考えていいから」と言い聞かせてはある）、
でも、１号はそれ（じぶんにはわからない話題を 延々と大声で聞かねばならないのが）が苦手らしく、
「○くんが お父さんの財布からお金を取ってから、」と言って義母の話に対抗する。
○君というのは、１号が描いてる漫画の主人公なんだけど、
そんなことは（いつも聞かされる家族以外）誰にもわからないので、
「１号がお父さんのお財布からお金を取ったの？」
「それとも、○君というのは学校の友達？」とほかの親戚に誤解されたりして
車内が（聞いてない義母を除き）１瞬しんとする。
「１号、今は漫画の話はしないでね、いきなり○君といっても、誰もわからないよ、ごめんね、いまのは１号の書いてる漫画の話なの」
というと、１は、「ごめん、ごめん、ごめん」と、えらく後まで後悔する。
お寺に（お参りに）行くと、昔からの遠縁の親戚が、私たちと挨拶しあいながら、１号にも、
「大きくなったね！いくつになったの？」
と挨拶してくれる。
１号は、「個人情報なので言いたくありません！」という。
またまた私が、こそっと、
「あのおばあちゃんは、親戚で、１が赤ちゃんのときから抱っこしてかわいがってくれたんよ。
とってもいい人だから、そういう応え方はしないで。
１号は覚えてないのが当たり前だけど、
おばあさんと 私たちともしゃべっているんだから、親戚だということ、不審者ではないということは、わかるよね？ただの挨拶なので、個人情報といわなくてもいいでしょうに」
またまた1は謝り続けて、悔やんでいる様子である。
でもそれはただの恐縮して見せたポーズかもしれない。
（大きくなったねと 繰り返しいろんな人に言われるのがイヤなのと、
面倒なんだと思う）
なんか、こういう、（ああ、慣れないというか、苦手なこと満載で、いらいらしてるんだな）
ということが数回あるが、それでも、事情を知ってて たまにしか会わない人からも、「成長したね」「お兄ちゃんになったね」といってもらったりして、その小トラブルの頻度は減っていると思う。
１日目は、１号が唐突に独り言を言いながら私と義母の間を横切ったりするので、義母が、「（義母）ウン？何１君？」「（１号）何？」「（私）すみません、今の、独り言です」「（１）ごめんおばあちゃん」
と答えることが頻繁にあるが、一晩寝ると、義母も気にならなくなるし、１号の独り言も減る。
