先日、知的障害を持つ人たちが運営するレストランに行った。
子どもらを全員連れて。
スタッフのほぼ全員が障害のある人のようだった。
1号が、障害のある、働いている大人をみてどう思うんだろう?と前から気になっていたので。
私は、うまく運営されてるなあ、居心地のいいお店だなあ、なんて思いつつ、おいしく食べて帰ってきた。
子どもたちも いつもよりもいっぱい食べ、メニューを見ては、「これ何?」「足りなかったら、もっと食べようか?」と言い出したんだけど
混んでいたので おいしそうで 食べれなかったメニューは、また次に食べることに。
お店の中で1号が「ねえお母さん、あとででいいから、聞いていい?」
「うん、いいよ」
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後で1号が言うには
「さっきお店の中で言うと悪いのかなと思ったんだけど。
注文を聞いたり、お水を持ってきてくれた人の話し方が、
○ちゃんみたいだった」
○ちゃんというのは、同じ、特殊学級に居る友達のこと。
その子の話すことは、私にはほとんど聞き取れないが、子供同士では通じているみたいである。
「つまり、話がよく聞こえなかったってこと?」
1号「そう。言ったら悪かった?」
「えっとね、言葉をしゃべるのが難しい人とか、ゆっくりうまくなる人が居るのは1号も知ってるよね?」
1「うん」
「そういう人たちが、大人になっても、仕事をして、おいしいねってほめてもらえたり、お店のもうかりから給料、お金をもらって 好きなものを自分で買えるように、あのお店があるんだよ。
ご飯を作ってくれたのも、デザートを作ってくれたのも、そういう人たちが がんばってやってくれたんだよ。
たとえば、特殊学級も同じだよ、計算はできないけど 料理の混ぜるのはできるとか、洗い物はできるとか、運ぶのはできるとか、挨拶はできるとか、みんなそれぞれ、できることをやってるでしょ。
そういう人たちが大人になって、、うまくしゃべれない人も、働きたいなあとおもってお店を作ったのね。そこにお客さんがいっぱい来ると、儲かるんだね。その儲かりが、みんなの給料になるんだよ。」
1号「うん、わかった。何でだろうと思っただけで、馬鹿にしたり
からかって言ったわけじゃないんだよ」
「わかってるよ」
結局 1がどう思ったかというよりは、私の説教になってしまったんだけど、
1号の言うのを聞いていて、
1号は特殊学級に居るので、言葉がほとんどない子、発達が遅い子にも、○ちゃん、○くんとしてあたりまえに接してるけど、大人になっている知的障害のある人のことには「何でしゃべり方が違うんだろう」と驚くんだなあ…と思った。
少々遅くても、大人になれば みんながしゃべるようになると思っている面もあるのかもしれない(1号も5歳くらいまで ほとんどしゃべらなかったので。意味が ある程度通じ合えるようになったのは最近という感じである。ほかにもそういうお子さんがいる)
1号が小学校に入学したときの上級生は、もう高校生になっているし、大きくなった姿も たまにばったり見かけるときがあるので、
大きくなったときの感じも なんとなく、つかんでいるのかなあなんて思っていたが そうでもないのかも。