ほんのちょっとしたこと

今、1号が担任を持ってもらってる先生は、きびきびされて明るい中に、
そっとしたやさしさがある先生だ。
そして1号のことも(もちろん、ほかの、個々の子どもたちのことも)客観的に把握されてるというのを感じる。

(これが、先生の感情や子どもへの好みや相性を前面に強く出されると とても苦労する。「こういう子は好きじゃないです」といわれても それが現段階の障害特性だったりすると、注意はするけど、どうしようもない部分もあってね。でもたまにそういう人いらっしゃいます。嫌いな子を見なくちゃならないなんて、さぞや大変だろうなと推察します。
まあ、1号に関しては 誤解されやすい障害特性だということは承知してるし。嫌われるのもしょうがないです)

なのでなおさら、余裕があってやさしい先生というのはオアシスだ。

1号を通して、先生の、そっとしたやさしい発言をちらほら聞くと、
ああ、恵まれてるなあ、先生ありがとう、、、とこちらも感動したりする。

私が見たうちでは、優しい先生というのは、特殊学級に向いてるというだけでなくて、普通学級を持たれていても、いい先生よ、、、といううわさをあちこちで聞いた。たいてい、特殊学級でうまく対応されてる先生は、普通学級の生徒たちも信頼してるし、慕ってきてることがおおいと思う。

1号が、アメリカのナーサリーで、言葉も通じず、あまり理解のない担任の先生で、苦労してたときに、アシスタントの先生(移民?あまり言葉がうまくはなかったがとっても暖かい人だった)は、1号がこだわるおもちゃをひとつ、そっと取っておいて、1号は、朝起きれなかったので(夜中の2時3時まで眠れないときが多かった)たいてい遅れていくのだが、
「おはよう」「これは1号のお気に入りのおもちゃ」といいながら、そっとおもちゃを手の中に入れてくれるのだった。
1号だけを特別にしてくれるわけではなくて、どの子にも、その子のくせや好みを知っていて、そっとその子にあわせてくれるのだった。
(そのナーサリーは人手が多くて生徒が少なくて、全体にそういう余裕がある雰囲気だった)

二号の幼稚園(日本)も、ゆったりしていて、居心地が良く(残念ながら1号はそこには通っていない)、私もいろいろなことを教えてもらった幼稚園だ。
3号が生まれる前後、二号は非常に不安定で(おばあちゃんが長期に泊まって、その折に 二号の左利きを強制的に右にされたりしたのもあり)、幼稚園でもグズグズだった。
先生はゆったりと、「時間が要るんですよ」「そういうものです」「たいへんですけど、乗り越えたら、いいおねえちゃんになりますよ。どの子も、そうです」たしかに、乗り越えた子達は赤ん坊の世話が上手だ。一人っ子も、「赤ちゃん、いいなあ、二号ちゃん、赤ちゃんがいていいな」といって 小さい子達をかわいがってくれる。(二号も、実際末っ子のときは、ほかの赤ちゃんをかわいがり「わたしも妹ほしい」と うらやましがっていたのだ)
とにかく、その先生は、幼稚園のおやつについていた赤いリボンを、ちょこっと2号の髪に結んでくれたらしい。リボンを付けて帰ってきた二号はうれしくて何日も髪を洗わずにリボンを長持ちさせた。それを、「二号だけズルーい」という子はいないらしく、自分も困ったときは助けてもらえると信頼してるからではないかと思う。ほんとにヘンないじめをする子がいない幼稚園だった。


自分の子供が3人居るだけで、それぞれがそれぞれなので、余裕なんてとてももてない私なのだが、
それ以上の人数の それぞれな子どもたちを見つつ、ばたばたなスケジュールと段取りをこなしつつ、
心に余裕があって、やさしいことができる先生たちに、尊敬と感謝を、、、。