障害のある人の給料

年末かな?テレビをカチカチしてただんなと、「障害のある人とビジネスの両立」というのを見ていた。

ほんとにチラッとだったし、ほんの一例のほんの数年間を切り取ったものだと思うのだけど。

それは ある障害のある人のグループの話で、
パン屋さんで、障害のある人もない人も同じ給料で働き、
開店当時はすごい行列ができてたんだけど、


数年後の今は、その障害者のグループは、そのパン屋さんチェーンから撤退したらしい。
その撤退した理由はぜんぜんわからなかったんだけど、元の作業所風の活動に戻っていた。

だんなが「ああ、このひと(障害者をまとめる役目の人?女性)、
きっと ほんとに、一生懸命やられたんだろうね、それだけはなんか、わかるような」

といっていた。

わたしは、同じ給料。。。というのだけがずっと引っかかっていて、そこしか聞いてなかった。

同じ給料だと、障害のない人は、障害のある人よりも、たくさん仕事をこなすのに、それ以上に、同僚の障害特性とも付き合っていかなくてはいけないのに、もらうお金は同じ、では、障害のないひとは、やっておれないんじゃないかなあ。。。

障害のある人も、性格の偏りや、得意不得意が人によって本当にばらばらだし(なので この人には頼めるけどあの人には頼めないとか、対応する人も戸惑うだろう)、
障害があるゆえに、日常生活を送るのもいっぱいいっぱいの人も多いのに、それ+職業を持ち、ある程度の金額をもらうということは、それなりのものを毎日きっちり求められるわけで、そのプレッシャーとかは普通の人以上だと思う。

なんかどちらも得しないというか。。。どちらにもつらさや不満が残るというか。。。


別の、わたしが聞いた、ちょうどいい話は、

障害のある人が、工場やレストランなどに、パート社員として勤め、その人は、毎日同じペースで仕事をすすめ、そのペースが ほかの社員さん(とはいっても個人差があるかもしれないけど、おおよそ)半分弱くらいで、「給料は全額払います」と工場長さんが言われたんだけど、「仕事の量が半分以下なのでこのくらいで良いです」といって10年以上も、こつこつ働いているそうな。

主婦のパートさんだと、仕事の能率はもちろん良いんだけど、運動会や授業参観で 数人が一度に休んだり、子供の熱なのでやむをえず、突発的に休むとか、そういうこともあるので、生産の計画がずれることがあるらしく、その分、障害のある○くんは、必ず来てくれて、こなす仕事の量も 少ないとはいえ、一定してるし、徐々に、(ほかの人が休んだ分のフォローを)残業などもやってくれるようになってきたし、職場も和やかになるし、重宝ですと言ってかわいがってもらってるそうな。

給料が人間としての価値を決めるものではないので(障害があってもなくてもね)、
給料が半分以下でも良いので、そういうのんびりして理解ある職場があればいいなあ、なんて思っている。

今は、仕事が多すぎて心が疲れきってしまう人も多いし、

障害のある人だけ特別、じゃなくて、障害があってもなくても、その人それぞれにあった働く方法があればいいなとおもってます(あまいかな)

あとは、自分の近所に、障害のある人たちが多く働くカフェがあり、そこは ごくごく、うまくいってるように見えるんだけど、内部の話までは聞いてないので、どうなんでしょう、今度聞いてみます。