車の運転のように。

1号がアメリカでいっていたナーサリー(幼稚園のようなもの)は、親もたまに当番制で先生のアシスタントのようなことをし、
子供の成長を見られるところだった。

そこは、まあ遊んでばかりの幼稚園なんだけど、
こどもと、コミュニケーションをとること(子供に コミュニケーションの力を持たせることにつながる)に重きを置いてるようだった。

そのときはうまくは入れなかった1号だけど、
後々まで、このことは 私と1号にすごく役に立った。

親に向けた(子供に接するヒントみたいな)ガイドブックもあって、

「おとなも、自分の感情をコントロールすること」

「やさしく、でもしっかりと注意する」

と書かれていた。


そうそう、私に欠けてるのはこれだわ、

と思って。




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それから10年後のいま

中学生になった1号は、だんだん普通学級のお子さんたちとも接し始め

思春期でもあり、それなりに、反抗心や、友達との摩擦やトラブル、
ルールをわざと破る子がいるのはなぜ?という疑問もいっぱい出てきてる模様。

一応 彼は特別支援の子、ということでおまけされたり、保護されてるんだろうけど、

それなりに、
嵐の中にいるんである。


「俺、先生に細かく注意されたら、むっとするし、言い返したくなるんだよ。

でも、それを・・・たとえて言うと、気持ちの、車の運転をしてるの。

俺がスピードを出して先生にぶつかったら、先生も僕も怪我をするから・・・

スピードを緩めたり、一休みしたりしてる。

後で考えたら、先生に注意してもらったり、教えてもらったことで、失礼が減ったし、世界も広くなったし、楽しみも増えたんだから。

注意されたときにすぐ怒って言い返さないほうがいい とわかってるんだよ」


そうそう、感情を、押さえつけたり 
ごまかしたりなかったことにして我慢したり

するんじゃなくて、

「自分の感情を 意識しつつ、自分でコントロールする」