引きの強い子、、

商店街で福引をやっている。

福引に目がない二号、ガラポンの音が聞こえると目の色が変わる。
だから 券を持ってないときは 見せないように遠回りで帰る。
(1号は特に興味なし)

でも、お肉屋さんで、「1号君と二号ちゃんに」と言って補助券をたくさん(二回引けるように)もらった。いくらに付き、一枚くれるのかわからないけど、
そんなに買ってないから おまけしてくれたのかな。

次の日が最終日で、くじ引き時間も終わるころになってしまったけど、
せっかくいただいたし、いってみた。

 二号は、さっそうと、ガラポンに向かい、ハンドベルが鳴った。

一番よい景品、
「500円商品券」を当てたらしい。
引きがいいのだ。(私は 生まれて何十年、そんなのあたったことがない)


1号は、「こっちにまわすんですか?(矢印かいてあるのに、反対なの、、、)」
「こうですか??」「もういいですか?」
と 恐る恐るやるので 玉は出ないし、

えらく時間がかかるが、、、、、、、
やはり赤だまを出し、商品券をもらっている、、、。


残念賞にもらえる飴も 二人とも、ちゃっかりもらっている。
両方もらっちゃ駄目でしょう、、、。

「このあめ、おいし〜い。絵本にのってたあめみたい。
(渦巻状の、ぺろぺろキャンディ、「いつか食べてみたい」といっていたけど、
イマドキなかなか売ってない)
しあわせ〜」


といってる二号に、福引のおじさんが、

「もう、福引の時間終わるから そんなに好きなら、そのあめ
もっと上げるよ。おいで」

といい、秒速でついていく二号。
1号は別のとこに ふらふらしてるので私はとりあえず1号を捕まえにいった。

そして 二号は、あめを、袋いっぱいもらってきた、、、。

いくらなんでも もらいすぎ、返しに行ったけれど、「いいよいいよ、もう要らないし」、と言われて貰ってしまった。